株式会社玄光社は、 漫画「人馬」「鉄界の戦士」の作者・墨佳遼が教える人外キャラクターのさまざまな表現法を網羅した『獣人・擬人化 人外デザインのコツ』を2021年8月30日に発売。 発売前に重版決定。

人外のカテゴリーごと、 媒体ごとの描き分け方もわかる
「人ならざるもの」を意味する人外は、 漫画やアニメなどのキャラクター表現のジャンルとして確立していて、 特撮における怪獣や怪人も「人外」のカテゴリーの一つ。 ほぼ人の姿のまま髪型に獣の耳を加えた「ケモミミ」、 顔や手足など身体の一部に動物の要素を入れた「獣人」、 それとは逆に動物に人間の身体的特徴や動きを与えた「擬人化」などのカテゴリーに分けられる。 人に寄せるか動物に寄せるかでも表現は大きく変わり、 動物の要素が大きくなれば「クリーチャー」「モンスター」になる。

生き物の外観だけでなく生態までをキャラクターに反映
人外キャラクターを発想する際、 墨佳氏はモチーフとなる生き物の身体構造だけでなく、 生態までを理解して造形や動きを考えている。 動物を観察して、 人体との組み合わせ方だけでなく、 その生活や行動までにイメージを膨らませることでリアリティや「らしさ」が加わり、 キャラクターが生き生きしてくるのだと言う。 作例として登場するキャラクターはそれぞれ背景となるストーリーを持っていて、 その世界観を含めて味わうことができる。