株式会社KADOKAWAは、 2021年10月27日(水)に田家秀樹のノンフィクション単行本『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』を発売。 「風をあつめて」「木綿のハンカチーフ」「君は天然色」「赤いスイートピー」「ルビーの指環」「硝子の少年」などポップス史に残る数々の名曲を生んだ松本隆。
作詞した2000曲以上のうちナンバーワン・ヒットは50曲以上。 その歩みは1970年代以降の日本語ポピュラーミュージックの歴史と重なる。 だが、 松本隆の功績はヒットメーカーであるということにとどまらない。 70年代前半に、 日本語ロックの祖と称される伝説的バンド「はっぴいえんど」のメンバーから作詞家に転身。 当時分断されていたフォーク/ロックと歌謡曲の間に橋を架け、 シングルよりもアルバムをコンセプトから作りあげることに注力し、 シューベルトの楽曲や「古事記」の世界まで取り込むなど多彩で抒情的な作詞スタイルを確立した。 本書は、 松本隆本人へのインタビューと関係者の貴重な証言から、 細野晴臣大瀧詠一、 松田聖子、 筒美京平らとの知られざるエピソードや、 その挑戦の日々を描くノンフィクション。 誰もが知る有名曲だけでなくアルバムだけに収められた曲も取り上げることで、 松本隆の歌詞がなぜこれだけ多くの人々に受け入れられてきたのか、 その秘密に迫った。 ぜひ本書で日本語ポップスの歴史を振り返り、 これからのポップスの行く末にも思いを巡らせていただきたい。 (本書「まえがき」より) 「歌は聴いている人のものだ。 知っている曲もあるだろうし、 知らなかったアルバムも多いかもしれない。 松本隆がどういう作詞家なのか。 どんなことを歌ってきたのか。
何がこれまでの作詞家と違ったのか。 そして、 彼の50年はどういうものだったのか。 そんなことを知るささやかな手掛かりになればと思う。 」 (本文より、 松本隆の言葉) 「僕は自由だったよ。 誰よりも自由に生きてきたと思う――」
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