自衛隊には、陸上・海上・航空の3つの部門があるが、なかでも海上自衛隊の戦力は世界的にも高い評価を得ているようだ。中国メディアの百家号はこのほど、海上自衛隊の戦力について分析する記事を掲載した。


 記事はまず、厳密に言うと自衛隊は軍隊ではなく、海上自衛隊も海軍ではないと指摘する一方、海上自衛隊の実力は強大であり、ヘリコプター搭載型護衛艦や先進的な潜水艦などを保有しており、その防空能力と対潜水艦能力は極めて高いと伝えた。

 特に、イージス艦であるこんごう型護衛艦、あたご型護衛艦、まや型護衛艦は、米国のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の改造版と言え、ほぼ同じ戦闘能力を備えていると伝えた。わずかにトマホーク巡航ミサイルだけはないが、発射する能力自体はあると指摘している。このほか、海上自衛隊は対潜水艦能力が非常に高く、米国をもしのぐほどで、「対潜水艦の専門家」と呼ばれていると紹介し、憲法の制限によって「牙」を抜かれているものの、海上自衛隊は「猛虎」と呼ぶべき実力を持っており、それゆえ「牙のない猛虎」と表現する人もいると論じた。

 記事は、今のところ海上自衛隊は「牙のない猛虎」だとしつつも、日本は野心を心に秘めていると主張した。これは、水陸機動団を創設したことや超音速対艦ミサイルを開発したこと、ヘリコプター搭載型護衛艦を空母へと改修しようとしていることなどからよく分かるとし、「この猛虎はいつ牙をむき出すか分からない。
少なくともすでに牙が生えてきているようだ」と強い危機感を示した。

 中国も次々と戦艦を建造し空母も建造するなど海軍力を増強しているが、日本の海上自衛隊の実力には強く警戒しているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)