日本と韓国はいずれも米国の同盟国であり、中国にとっては両国とも警戒に値する国と言えるのだろう。そのためか、日本と韓国の軍事力には常に高い関心を示しているが、中国メディアの騰訊はこのほど、日韓の軍事力を比較し、どちらが強いかについて分析する記事を掲載した。


 記事は、陸海空の3分野について日韓を比較した。まず陸軍力では、「韓国は日本より上」と主張している。これは陸軍の兵士数のみならず、戦車の数を見ても韓国の方が圧倒的に上回っているからで、性能面でも韓国のK2戦車は日本の10式戦車より上だと主張している。さらに、日本では最近若者が自衛隊に入りたがらない傾向があるため、高齢化が進んでいるという問題もあると指摘した。

 次いで空軍力について「日韓は甲乙つけがたい」とした。戦闘機などの装備は日韓とも米国から導入しているので同レベルだが、現役のF15KとF15Jを比べるとその性能は韓国の方がわずかに勝るという。
しかし、韓国は後方支援の面で劣っており、特に早期警戒機と大型輸送機の面で日本に大きく後れを取っていると指摘した。それぞれに一長一短があるので空軍は引き分けとしている。

 最後に海軍力では「日本が韓国に勝る」とした。どちらも海軍強国と言えるものの、イージス艦の数では日本が大きく上回ると指摘している。装備を見ると、韓国の世宗大王級駆逐艦は対艦能力に優れているが、まや型護衛艦は対潜水艦能力やミサイル防衛システムに秀でていると説明した。また、潜水艦では最新のそうりゅう型を12隻保有する日本が韓国を圧倒しており、いずも型護衛艦の空母への改修が終わればその差はさらに広がると論じた。


 記事は、多くの中国人は「日本の軍事力の方が上だと思っているが、それは科学技術力などゆえのイメージに過ぎず、客観的に細かく分析してみると日韓の軍事力は甲乙つけがたく、互角」と結論している。いずれにしても、中国からすると日韓の軍事力はどちらも油断ならないことに変わりはないのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)