日本は治安の良い国だが、中国人が日本に来ると「中国人に騙される」危険があるそうだ。中国の動画サイト・西瓜視頻ではこのほど、ある中国人が「日本で同胞に騙された」と訴える動画を配信した。


 中国人の特性として、身内の結束力は固くて助け合うが、他人は信用しないという傾向がある。そのため、海外で中国人に会うと「同胞」というだけですぐ信用してしまうので、それを逆手に取った詐欺が多いようだ。この女性が「中国人に騙される」のは2回目で、今回は未遂に終わったというが、とても腹立たしく感じたそうだ。

 動画では、今回騙されそうになったいきさつを伝えている。日本に来て日が浅く、日本語もあまりできない配信者は、友人に紹介された中国人を頼りに携帯電話を契約しようとしたそうだ。最初は非常に安いプランを提示してきたので喜んだが、話が二転三転したため怪しく感じ、別の中国人に確認してもらったという。


 すると、格安になるにはいくつもの条件があり、配信者は条件に符合していないことが分かったそうだ。抜け穴を使って契約はできるものの、安いのは最初だけで、後から料金が大幅に上がって女性が損をする仕組みになっていたと伝えている。すんでのところで気が付いた配信者は騙されずに済み、結局は正規の携帯ショップで申し込みをしており、「確実なのは直接正規店に行くこと」と視聴者に注意を促した。

 日本に来たら、日本人ではなく中国人に気を付けろというのは、中国人がよく言うことだ。この女性はそれを肌で感じたようだ。動画に対して、「自分も同じように騙された」などのコメントが寄せられており、被害者の多さが伝わってくる。
それで、「お金に関わることで、中国人に近づいてはいけない」と忠告する人や、「いつ何時でも中国人を信じてはいけない」と胆に銘じた人もいた。

 また、今回のトラブルは携帯電話の業界を知る人が抜け穴を利用し、同胞を言いくるめて儲けるという手段だったため、「中国ではよくあること」という反応も多かった。コメント欄を見ると、通信関係のほか、保険など様々な業界で、抜け穴を探して不正に儲ける手段が横行していることがわかる。配信者はとても怒っているが、中国人の間では日常的に起こるトラブルとなっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)