中国が誇る高速鉄道において、中国人自身も認める欠点は「弁当」だ。中国高速鉄道の弁当は「高いくせに、まずい」というのが共通認識となっているのに対し、日本の駅弁に対する評価は非常に高い。
中国メディアの新浪はこのほど、日本の駅弁工場について紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介した工場は、主に新幹線の車内や駅で販売される弁当などを製造する工場だ。工場に入る前に手洗いや消毒などを徹底的に行っており、衛生面に細心の注意を払っていると伝えている。日本の食品工場なら「常識」の範疇で、決して驚くことではないが、中国とはレベルが違うのかもしれない。

 続けて、食材の洗浄やカットの様子を紹介した。多くの工程が自動化されており、大量の白米も炊飯過程ではほとんど作業員が必要ないと伝え、日本人の好きな「おにぎり」も機械で作っていると紹介している。


 こうした自動化を支えているのがメンテナンス担当者だ。記事によると、この工場では毎日すべての機械をチェックしており、1日に4回検査を行うそうだ。頻繁にチェックしメンテナンスを行っているので、機械の故障はほとんどないと驚いた様子で伝えている。中国では立派な機械を持っていても、メンテナンスや操作担当者への研修が足りず、故障が多いと言われる。

 完成した弁当は、包装前に検査員による最終チェックが行われ、おかずの不足などがないかを確認し、問題なければ包装して出荷すると紹介した。記事が紹介した様子は、日本の食品工場ならどこも同じような設備や環境で特別なことでもないが、中国人からすると新鮮で驚きがたくさんあるようだ。
「高くてまずい」中国の駅弁は、もしかしたら製造工場にも要因があるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)