韓国人の「日本に対する感情」と「中国に対する感情」が2021年を境に大きく変わったという。日韓共同で行われた調査によると、韓国人の日本人に対する好感度が前年よりアップしたのに対し、逆に中国人に対する好感度は下がった。
中国メディアの網易は7日、「韓国人の日本と中国に対する感情が大きく変化してきた」と伝える記事を掲載した。

 この調査は、韓国の東アジア研究院(EAI)と日本の「言論NPO」が2021年9月に発表したもので、日本に対して良い印象を持つ韓国人は前年の12.3%から20.5%に増加する一方、中国に良い印象を持つ韓国人は16.3%から10.7%に減少したことが分かった。日中どちらに対する好感度も決して高くはないものの、好感度が逆転したのは注目に値するところだ。

 韓国人が、日本人に対して感情を和らげ、中国人には悪化させたことについて、記事の中国人筆者は「懸念すべきこと」と主張している。中国人に対して否定的な感情を持つ韓国人はかなり増えていて、前年の59.4%から73.8%に増加しており、日本人に対して否定的な感情を持つ人は71.6%から63.2%に減少しているので、中国人が不安に感じるとしても無理はないだろう。

 なぜ中国人が以前よりも嫌われているかについて、主な理由が「高高度防衛ミサイル(THAAD)に対する報復」と「韓国を尊重しない」ためだったと伝えつつも、「具体的に何を尊重しないのかは明らかにされていない」と納得がいかない様子だ。
むしろ、韓国が米国と緊密になっているため気持ちが中国から離れ、日本に心を許すようになっているのではないかと推測している。

 実際のところ、対中感情は世界中で悪化しているとの調査結果もあり、韓国に限った話ではない。しかし中国人からすれば根本的な問題は米国にあり、自分の側に問題があるとはどうしても思えないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)