千葉県北西部を震源とする地震が7日夜に発生し、東京では東日本大震災以来となる最大震度5強を観測した。地震発生時には携帯電話やスマートフォン向けに緊急地震速報が配信され、日本で暮らす中国人のなかには突然の緊急地震速報に驚いた人もいたようだ。


 中国メディアの網易は8日、日本の「緊急地震速報」について紹介する記事を掲載し、「地震から身を守るうえで非常に有益」だと評価する一方、中国の専門家が「日本を羨む必要はない」などと主張したことを紹介した。

 記事は、日本で緊急地震速報のシステムが整備され、本運用が始まったのは2007年のことだったと紹介し、東京で震度5強を観測した今回の地震でも緊急地震速報はしっかりと機能していたと紹介。中国人留学など、日本で暮らす中国人たちが持つスマートフォンにも緊急地震速報は届いていたと伝えた。

 一方、こうしたシステムを持っているのは日本だけではなく、中国も同様だと主張し、中国の大手メーカーのスマートフォンには2019年以降に災害警報を受信する機能が備わっていて、ユーザーは地震発生時には地震に関する情報を手に入れることができると紹介。さらに記事は、日本の緊急地震速報よりも中国のシステムの方が「即時性」という点で優れていると主張し、7日夜の地震は地震発生と緊急地震速報がほぼ同時だったようだが、2019年6月に四川省で発生した地震の際には、最大1分前に地震警報を発することができ、日本人からも称賛されたものだと紹介した。

 続けて記事は、中国が構築した地震警報システムは、地震が多発する地域に住む住民の約90%をカバーできているとしたほか、中国の災害警報は地震のみならず、地滑りや土石流、地盤沈下や山火事といった災害でも即時的に警報を発出し、住民に警戒を呼びかけることができると指摘。
また、何らかの形で災害警報を入手できる端末を持つ中国人の数は6億人を超えているとし、「日本の緊急地震速報は非常に先進的ではあるものの、中国にも優れたシステムがあり、日本を羨む必要はもうないのだ」と強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)