台湾は日本統治時代の面影を今も色濃く残しており、場所によっては街並みが「日本と見違えるほど似ている」ということがあるようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「台湾が日本に似ている」というのは本当か、台北郊外の街並みを撮影しながら紹介している。


 動画で紹介しているのは、台北市内にある日本式の建物が並んだ路地で、道の両側に日本家屋にそっくりな平屋の建物が並んでいる。道路と敷地との境には低い柵があるのも日本らしく、まるで京都の小路を歩いているようだ。今の日本に似ているというよりも、日本統治時代の日本の面影を残していると言ったほうが正しく、どことなくなつかしさが感じられる。

 この美しい街並みに、「家も街並みも京都みたいだ」、「にぎやかなのに路地に一歩入ると静かで良い」など好意的な反応が多く寄せられた。数年前に日本と台湾に行ったことがあるという中国人ユーザーは、台北東部と原宿の写真を並べて紹介していたが、違いが分からないほどそっくりで、やはり日本と台湾はよく似ていると言えるだろう。

 また、敷地を囲む柵が軽々と乗り越えられるほど低いことに驚き、「治安が良いから柵が低くて済むんだね」と感想を述べた人もいたが、中国では柵は高いのが当たり前だ。
しかも高い柵の上に鉄線や割ったガラスを埋め込む念の入れようで、これは台湾でも時折目にすることのある防犯対策だ。しかし、動画に映る日本式家屋にはないので驚いたのだろう。

 配信者は、日本の面影を残す台湾の街並みを美しいと紹介しながらも、「個人的には伝統的な中国家屋の方が好きだ」と伝えている。どこの場所にもそれぞれの良さがあり、台湾には中国文化をベースにしながら、日本の影響を受けて発展した独自の魅力と文化があるといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)