日本は、平和憲法の制約で軍隊を保有できないことになっているが、自衛のための自衛隊がある。多くの中国人は自衛隊を実質的な軍隊と見なしており、その実力には相当なものがあると考えているようだ。
中国メディアの網易はこのほど、日本と韓国の軍事力を比較し、「自衛隊と韓国軍の実力」について考察する記事を掲載した。

 記事は自衛隊について、規模こそ小さいが装備は先進的なので、「小さいながらも優れている」と言えると分析した。例えば、航空自衛隊の現在の主力戦闘機はF15JとF2であるほか、F35を大量に購入し独自のステルス機も研究開発しているので、将来的に日本のステルス戦闘機はかなりの数になるとしている。このほか、多くの早期警戒機、空中給油機や大型輸送機も保有しているので、「決して甘く見ることはできない」と伝えた。

 また記事は、自衛隊で最も強力なのが海上自衛隊だと分析した。しかし、あくまでも「防衛」に特化しており、対潜・対空に力を入れていて「アジア太平洋における米国海軍の補足」に過ぎないとしている。
ただ、多くのイージス艦やヘリコプター搭載型護衛艦、それに優れた潜水艦、対潜哨戒機もあるので、高い実力を持っていると伝えた。海軍力なら米中ロと比べてわずかに劣る程度で、英仏と同レベルだとした。

 陸上自衛隊については、海空と比べて規模は大きいものの、装備面で特に際立ったものはないと分析した。とはいえ、10式戦車や16式機動戦車、攻撃ヘリコプター・アパッチなどの組み合わせで、十分に多くの国に対抗できるとしている。

 一方で記事は、韓国軍と自衛隊を比べた場合、「日本は海では勝てるが、陸と空では韓国にやや劣る」と主張した。韓国の陸軍は兵力数で日本の2倍以上であり、空軍もその規模や戦闘機数で日本を上回っていると論じている。
しかも、日本は憲法上の制約から「攻撃能力」に大きな問題があると指摘し、日本の軍事力は侮れないとはいえ、韓国の軍事力の方が上なのではないかと分析した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)