中国も日本同様、「コメ」を主食としており、米粒が細長いインディカ米やジャポニカ米が生産されている。いずれの品種にしてもコメの収穫に欠かせないのがコンバインだ。
中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、中国の農家の間で日本メーカーのコンバインが人気となっている理由について紹介する動画を配信した。

 配信者は、中国東部に位置する安徽省の農村部でちょうど収穫中の農家の若い男性に話を聞いている。この中国人男性は人を雇って3台のコンバインで米を収穫しているが、よく見ると3台とも日本メーカーのコンバインだ。

 それで配信者は「3台とも日本メーカーのコンバインを買い、中国メーカーの製品を1台も買わなかったのはなぜか」と質問している。質問に対し、農家の男性は「日本メーカーのコンバインは品質が高いから」と答えた。値段は高いが、「中国メーカーは技術面で日本メーカーに及ばない」と率直に語り、これは実際に使用してみての実感であるとし、シンプルだが、最も明確な理由であることを強調した。
壊れないという耐久性のみならず、刈り取りの丁寧さ、取りこぼしの少なさといった点も評価されているようだ。

 この動画を見た中国のネットユーザーからも「確かに中国製品は品質で劣る」、「車と名の付くものはどれも日本には及ばない」、「中国メーカーのコンバインは、道路を走っている時は全く問題ないが、田んぼに入ったとたんチェーンが外れ問題だらけになる」など、同意するコメントが多く寄せられた。

 また、「中国産は技術が悪いのではなく人の心が悪いのだ。中国メーカーは10年も使われたら新品を誰に売れば良いのかと考える。経営理念が日本とは違うのだと思う」と問題点を指摘する人もいた。コメントを見る限り、大多数の人が農機は日本メーカーに限ると考えているようだった。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)