世界最大の自動車市場である中国では、多くの消費者は安全性や燃費のほか、「耐久性」を重視して車を選んでいる。中国メディアの新浪はこのほど、日系車、ドイツ車、米国車の耐久性を比較する記事を掲載した。


 記事では、公平を期すために日独米の同じグレードの車種を選び、30万キロ走行後の車の状態を検証した。まず、「エンジン」については、「ほとんど違いは見られなかった」という。強いて言えば、日系車が最も安定しており異音もなかったが、ドイツ車は、異音はなかったもののオイル漏れが見られ、米国車はわずかに異音があって動力不足やオイル漏れがあったと指摘した。

 最も気になる「燃費」は、比較した日系車は2.4リッターと比較的大きなエンジンだったにもかかわらず、燃費が最も良かったという。次いで1.8リッターのドイツ車、2.0リッターの米国車の順だったと伝えた。

 乗り心地については、日系車は「新車同様で、街中でも高速道路でもとても快適で、ギアチェンジの際にもスムーズ」だったと紹介した。ドイツ車はギアチェンジ時のスムーズさに欠けて異音があり、米国車は加速したいと思ってアクセルを踏んでもエンジン音が大きくなるだけであまり加速しなかったと指摘した。

 最後に、残価率についても比較しているが、これも日系車が最も高く、ついでドイツ車、米国車の順になったとしている。こうしてみると、すべての分野で日系車が勝っていたことが分かり、やはり最も耐久性が高いのは日系車だと言えるだろう。これが中国市場で日系車が人気となっている理由の1つであることは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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