上海証券取引所のメインボードに上場している山東華魯恒昇化工(600426/上海)が4月30日、約10億元を投じてリチウムイオン電池向けのハイエンド溶媒生産ラインを建設することを発表した。
 
 同社は2000年設立で、02年6月に上海メインボードに上場した。化学工業製品、化学肥料の生産、販売および発電、熱供給を主要業務としている。2021年12月期の売上高は266億3586万元(前期比103.10%増)、純利益は72億5416万元(同303.37%増)。22年1~3月期の売上高は81億1544万元(前年同期比62.20%増)、純利益は24億2906万元(同54.13%増)となっている。
 
 公告によれば、同社は既存の設備にて生産した製品を主原料とし、自主開発技術を利用して、年産30万トンの炭酸ジメチル生産装置を2つ、年産30万トンのエチルメチルカーボネート生産設備1つを建設する。総投資額は10億3100万元で、建設期間は20カ月の予定だ。プロジェクト完成後、年平均45億4500万元の売上、7億100万元の利益を見込み、会社の産業チェーン延伸、製品ラインナップの充実、市場競争力、リスク回避力の向上を実現する。
 
 このプロジェクトの背景について同社は、新型エネルギー時代の到来に伴う新型エネルギー自動車の発展により、世界のリチウムイオン電池需要が大幅に増加し、炭酸ジメチル、エチルメチルカーボネート、炭酸ジエチルといったリチウムイオン電池用電解液のニーズも高まり続けており、生産ラインの建設が中国国内の電解質溶媒の需要を満たすだけなく、海外事業の拡大にもつながると説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)