深セン証券取引所では11月10日、創業板への上場を目指す鋭捷網絡(301165/深セン)、矩陣縦横設計(301365/深セン)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
鋭捷網絡は6818万株を発行予定で、公募価格は32.38元。2003年に福建星網鋭捷網絡として設立し、16年に株式会社化するとともに現社名となった。ネットワーク設備、ネットワークセキュリティ製品、クラウドデスクトップソリューションプランの研究開発、設計、販売を主業務としている。製品やサービスは政府、プロバイダー、金融、インターネット、教育、医療、エネルギー、交通、商業、製造業など幅広い分野の情報化に利用されており、中国のみならず世界の50あまりの国・地域で事業を展開している。
イーサネットスイッチ、無線製品、クラウドデスクトップ、IT運営管理など多くの分野で市場のトップクラスにあり、IDCのデータによれば19~21年の中国イーサネットスイッチ市場シェアが3年連続で3位、21年の中国企業向けWLAN市場シェアが3位、そのうちWiFi6製品出荷量は19~21年の3年連続で1位、21年の中国ローカルコンピューターIDVクラウドデスクトップシェア1位などとなっている。
21年12月期の売上高は91億8863万元(前期比37.19%増)、純利益は4億5775万元(同53.94%増)。22年1~9月期の予想売上高は72億5627万~78億8207万元(前年同期比21.36~31.82%増)、予想純利益は4億92557万~5億2540万元(同20.32~28.34%増)。
矩陣縦横設計は3000万株を発行予定で、公募価格は34.72元。10年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。空間設計、家具調度品の設計およびレイアウトを主業務としており、一般住宅のほかオフィス、ホテル、教育施設、健康施設、文化施設などにも事業を展開している。業界で影響力を持つ屋内設計ブランドとして、米インテリア誌「インテリア・デザイン」が発表する世界設計企業ランキング「トップ100ジャイアンツ」で21年は23位、22年は17位となり、22年に住宅デザイン部門で1位を獲得した。
21年12月期の売上高は8億8635万元(前期比44.78%増)、純利益は2億1985万元(同37.20%増)。