前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国の景気懸念がくすぶっているほか、中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収がマイナス材料だ。人民銀が4日に実施したリバースレポを通じた資金供給は7億人民元にとどまり、満期分との差し引きで2766億人民元の吸収超。人民銀は今週、連日で資金吸収している。商品市況安も逆風。昨夜のWTI原油先物は4.4%安と続落し、今年1月以来の安値を付けている。金先物価格も続落した。ほか、4日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミ先物など主要産品が安く推移している。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石油や非鉄、産金など資源関連の下げが目立つ。中国海洋石油(600938/SH)が5.5%安、中国石油天然気(601857/SH)が5.3%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.9%安、中国アルミ(601600/SH)が3.2%安、紫金鉱業集団(601899/SH)が5.2%安、中金黄金(600489/SH)が2.4%安で引けた。
ハイテク株も安い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.7%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が2.0%、半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)とフラッシュメモリーの北京兆易創新科技(603986/SH)がそろって1.7%ずつ下落した。
不動産株もさえない。保利発展控股集団(600048/SH)が2.4%安、万業企業(600641/SH)が2.2%安、信達地産(600657/SH)が1.7%安、緑地HD(600606/SH)が1.4%安で取引を終えた。食品・酒造株、インフラ関連株、金融株なども売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.04ポイント(0.02%)高の233.29ポイント、深センB株指数が0.60ポイント(0.06%)高の1075.91ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)