5日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比4.04ポイント(0.14%)高の2788.31ポイントと4日ぶりに小反発した。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。
前日の上海総合指数は3日続落し、2月5日以来、約7カ月ぶりの安値水準を切り下げていた。また、中国で近く、住宅ローン金利が引き下げられるとの観測や、外国為替市場で対米ドルの人民元安が進んだことも好感されている。ただ、上値は限定的。中国では来週、8月の各種経済統計が集中して発表されるため(9日に物価、10日に貿易、14日に小売売上高や鉱工業生産など、15日までに金融)、様子見ムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。信達地産(600657/SH)が2.4%高、緑地HD(600606/SH)が2.2%高、万業企業(600641/SH)が2.1%高、中華企業(600675/SH)が2.0%高で引けた。
 消費関連株もしっかり。家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が6.0%、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が2.6%、スーパーの永輝超市(601933/SH)と化粧品の上海家化聯合(600315/SH)がそろって2.2%、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.7%、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.6%ずつ上昇した。住宅ローン金利の引き下げにより、消費余力が高まると期待されている。医薬株、保険・証券株、インフラ関連株の一角も買われた。
 半面、エネルギー株はさえない。中海油能源発展(600968/SH)が2.6%、中国神華能源(601088/SH)が2.4%、中国石油天然気(601857/SH)が1.5%、陝西煤業(601225/SH)が1.4%ずつ下落した。
原油安が逆風。4日のWTI原油先物は1.6%安で3日続落し、その後の時間外取引では、一時、約9カ月ぶりの安値を付けている。そのほか、素材株、公益株、銀行株も売られた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.68ポイント(0.72%)高の234.97ポイント、深センB株指数が2.91ポイント(0.27%)安の1072.99ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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