6日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比22.50ポイント(0.81%)安の2765.81ポイントと反落した。
 指標発表前に買いが手控えられる流れ。
中国では来週、8月の各種経済統計が集中して発表されるため(9日に物価、10日に貿易、14日に小売売上高や鉱工業生産など、15日までに金融)、様子見ムードも漂った。また、中国の景気懸念がくすぶっていることなども改めて重しとなっている。ただ、下値は限定的。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスが期待されている。人民銀・貨幣政策司の鄒瀾・司長は5日の記者会見で、預金・貸出金利のさらなる引き下げには一定の制約があるとしながらも、預金準備率の引き下げ余地はあるとの見解を示した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ガラス関連の下げが目立つ。電子メッセージディスプレイの凱盛科技(600552/SH)がストップ安。ガラス製造の凱盛新能源(600876/SH)が4.4%安、ファイバーグラスの中国巨石(600552/SH)が2.5%安で引けた。
 家具株もさえない。健康チェアの永芸家具(603600/SH)が3.6%、美克国際家居用品(600337/SH)が2.1%、曲美家居集団(603818/SH)が1.2%ずつ下落した。医療機器株、印刷包装株、プラスチック製品株なども売られている。
 半面、船舶製造株は高い。
江蘇亜星錨鏈(601890/SH)が6.5%高、中船科技(600072/SH)が0.8%高ずつ上昇した。そのほか金融株、公益株、自動車株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.68ポイント(1.14%)安の232.29ポイント、深センB株指数が6.40ポイント(0.60%)安の1066.59ポイントで終了した。
 なお、香港市場は台風警報発令に関する取引規定により、終日取引は中止された。
 (編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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