投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米イラン和平交渉の進ちょくが気がかり材料となっている。ルビオ米国務長官は26日、イランとの戦闘終結に向けた覚書について、文言を巡り調整のやりとりをしていると述べ、完成まではあと数日かかるとの認識を示した。足もとでは、小規模ながら軍事衝突が続いている。米国は26日、自衛目的だとしてイラン南部を攻撃。イラン側は重大な停戦違反だと米国を非難した上で、米軍無人機を撃墜したと表明した。そのほか、イスラエルがレバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラに大規模な攻撃を開始したとも伝わっている。また、主要企業の業績不振も逆風で、指数は下げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.4%安、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.6%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が4.2%安と下げが目立った。石薬については、昼に公表した1~3月期決算の41.8%減益が売り材料視されている。後場に入り下げが加速した。
セクター別では、中国の不動産が安い。碧桂園HD(2007/HK)が7.7%、融創中国HD(1918/HK)が6.3%、世茂集団HD(813/HK)が4.3%、中国金茂HD(817/HK)が4.0%ずつ下落した。
非鉄セクターもさえない。江西銅業(358/HK)と新疆新キン鉱業(3833/HK)がそろって4.2%安、中国アルミ(2600/HK)が3.6%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.1%安で引けた。
半面、半導体セクターは物色される。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が8.2%高、蘇州納芯微電子(2676/HK)が6.8%高、華虹半導体(1347/HK)が6.1%高と値を上げた。中国半導体産業の高度化が意識されたほか、世界的な半導体株高も支えとなっている。
大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群も高い。滴普科技(1384/HK)が17.8%、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が10.5%、雲知声智能科技(9678/HK)が9.0%ずつ上昇した。そのほか、AIアプリケーションの北京深演智能科技(2723/HK)がきょう新規上場。公募価格比265.8%高で取引を終えた。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.25%安の4093.73ポイントで取引を終了した。非鉄・産金が安い。不動産、自動車、インフラ建設、軍需産業、金融、ハイテク、エネルギーなども売られた。半面、発電は高い。発電設備、消費関連、医薬の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











