9日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比36.63ポイント(0.15%)安の24620.43ポイントと5日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.52ポイント(0.09%)高の8348.88ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は1557億810万香港ドルに縮小している(8日前場は1962億1930万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米長期金利の上昇が嫌気されている。年内の米利上げ観測を受け、8日のNY債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が続き(債券価格は続落)、5月21日以来の高水準を付けた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も不安視されている。ただ、下値は限定的。前日のハンセン指数が3月23日以来、約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込む中、値ごろ感も着目されている。また、昨夜の米株市場でハイテク株が持ち直したこともプラスだ。
 一方、取引時間中に報告された5月の中国貿易統計は、米ドル建ての輸出入が予想を上回ったものの、好感する買いは限定されている。中国ではあす10日に物価、週明け16日に小売や鉱工業生産など5月の月次経済統計が相次ぐ公表されるとあって、内容を見極めたいとするムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.1%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)とコンテナ海運大手の東方海外(316/HK)がそろって4.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、石油関連が安い。百勤油田服務(2178/HK)が10.4%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が5.8%、中国石油天然気(857/HK)が3.6%ずつ下落した。
原油安が逆風。米イラン和平交渉が進展するとの見方で、9日の原油相場は反落している。
 香港不動産セクターもさえない。長江実業集団(1113/HK)が3.1%安、恒基兆業地産(12/HK)が2.3%安、恒隆地産(101/HK)が1.9%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、半導体セクターは高い。蘇州納芯微電子(2676/HK)が7.8%、ASMPT(522/HK)が6.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.1%、華虹宏力半導体(1347/HK)が3.2%ずつ上昇した。そのほか、プリント基板(PCB)生産の建滔集団(148/HK)が22.0%高、広州広合科技(1989/HK)が13.5%高と値を上げた。
 本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の3979.68ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。素材、公益、銀行・保険なども買われた。半面、エネルギーは安い。
自動車、不動産、医薬、軍需産業、海運、消費も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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