9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比50.69ポイント(1.28%)高の4010.03ポイントと4日ぶりに反発している。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。
上海総合指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは4月7日以来、約2カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国経済の過度な減速懸念も後退。取引時間中に報告された5月の中国貿易統計は、米ドル建ての輸出入が予想を大幅に上回った。中東情勢の改善期待もプラス。トランプ米大統領は8日、イランとの戦闘終結に向けた最終交渉が進んでいるとして、事態は急速に進展するはずだと自身のSNSに投稿した。そのほか、昨夜の米株市場でハイテク株が持ち直したことも好材料。中国株マーケットにも買いが波及した。
 一方、中国ではあす以降も、10日に物価、週明け16日に小売や鉱工業生産など5月の月次経済統計が相次いで公表される。様子見ムードが漂う中、朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は徐々に上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)と光ファイバー・ケーブルの江蘇亨通光電(600487/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が8.1%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が7.1%高、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が6.6%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が6.0%高で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、プリント基板(PCB)大手の生益電子(688183/SH)が11.4%高。
主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は4.2%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 発電や設備の電力株も高い。大唐国際発電(601991/SH)が6.1%、北京京能電力(600578/SH)が3.5%、上海電力(600021/SH)が2.9%、東方電気(600875/SH)が2.5%、平高電気(600312/SH)と中国西電電気(601179/SH)がそろって2.0%ずつ上昇した。素材株、インフラ建設株、空運株、金融株、自動車株なども買われている。
 半面、石油・石炭株はさえない。中国石油天然気(601857/SH)が5.6%、中国海洋石油(600938/SH)が4.2%、中海油田服務(601808/SH)が2.0%、中国中煤能源(601898/SH)が4.7%、中国神華能源(601088/SH)が3.5%、陝西煤業(601225/SH)が2.9%ずつ下落した。海運株、消費株、医薬株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.51ポイント(0.55%)安の272.73ポイント、深センB株指数が6.98ポイント(0.62%)高の1128.66ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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