9日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比91.16ポイント(0.37%)安の24565.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.77ポイント(0.20%)安の8324.59ポイントと5日続落した。ハンセン指数は3月23日以来、約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
売買代金は3089億1610万香港ドル(約6兆3173億円)に縮小した(8日は3639億7470万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米長期金利の上昇が嫌気されている。年内の米利上げ観測を受け、8日のNY債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が続き(債券価格は続落)、5月21日以来の高水準を付けた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も不安視されている。ただ、下値は限定的。前日のハンセン指数が3月23日以来、約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込む中、値ごろ感も着目された。また、昨夜の米株市場でハイテク株が持ち直したことも好材料だ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。
 一方、取引時間中に報告された5月の中国貿易統計は、米ドル建ての輸出入が予想を上回ったものの、好感する買いは限定されている。中国ではあす10日に物価、週明け16日に小売や鉱工業生産など5月の月次経済統計が相次ぐ公表されるとあって、内容を見極めたいとするムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.2%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.6%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.7%安と下げが目立った。

 セクター別では、石油関連が安い。ペトロチャイナのほか、百勤油田服務(2178/HK)が12.8%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が5.8%ずつ下落した。原油安が逆風。米イラン和平交渉が進展するとの見方で、9日の原油相場は反落している。
 海運セクターもさえない。東方海外のほか、海豊国際HD(1308/HK)が4.0%安、中遠海運HD(1919/HK)が3.4%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.7%安で取引を終えた。
 香港不動産セクターも売られる。長江実業集団(1113/HK)が2.8%安、恒隆地産(101/HK)が1.8%安、恒基兆業地産(12/HK)が1.7%安、新世界発展(17/HK)が1.6%安で引けた。
 半面、半導体セクターは高い。ASMPT(522/HK)が9.1%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が5.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と蘇州貝克微電子(2149/HK)がそろって3.4%ずつ上昇した。そのほか、プリント基板(PCB)生産の建滔集団(148/HK)が25.2%高、広州広合科技(1989/HK)が15.7%高、勝宏科技(恵州)(2476/HK)が12.5%高と値を上げている。
 本土マーケットは4日ぶり反発。
主要指標の上海総合指数は、前日比1.28%高の4010.03ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。発電・電設、素材、インフラ建設、空運、金融、自動車なども買われた。半面、石油・石炭は安い。海運、消費、医薬も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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