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徐達氏は北京市が2008年の五輪大会を誘致する過程で重要な役割りを担い、IOCに提出した申請書の主要な執筆者のひとりでもある。
五輪憲章(オリンピック憲章)は、同夏季大会の会期は17日間、開会式は金曜日、閉会式は日曜日と定めている。当初から開会は7月下旬から8月下旬とされていたので、開会式の候補は7月25日、8月1日、8日、15日、22日、29日の5通りだった。
徐氏によると五輪大会の会期は、開催地が決まってから、IOCとの協議で最終決定する。IOCは7月25日の開会を考えていた。一方、北京五側は8月29日の開催を希望。7月下旬から8月上旬にかけては北京市が最も暑い時期で、競技への影響の恐れだけでなく、空調のための電力使用も大幅に増加するからだ。
試算では、7月25日に開会した場合、北京が夏の盛りを過ぎた8月下旬の開会と比べ、会場などの冷房費用は最低でも10億元は増えることが分かったという。
このため、北京側は7月25日開会に強硬に反対。IOC側は妥協案として8月1日開会を打診したが北京側は拒絶。IOCは改めて8日を主張したが、北京側は同様に拒絶した。