同フェスティバルは24日まで日替わりで5作品を上映予定。主催は香港カルトシネマ・フェスティバル実行委員会。5作品のプロフィールは以下の通り
■『魔 デビルズ・オーメン(原題:魔)』 1983年
香港カルト・ホラーの中でも世界的にもっとも評価が高いカイ・チーホン監督の代表作のひとつ。キックボクサーVS黒魔術師という“常識はずれ”のストーリー。黒魔術で登場する、チープかつグロテスクな得体のしれない怪物など、カルト・ホラーの真髄ともいえる「気色悪さ」が全編にわたりスクリーンを支配する。
■『邪 ゴースト・オーメン(原題:邪)』 1980年(写真)
カイ・チーホン監督による幽霊物語。タニー・ティエンが、夫の計略によって殺される妻を演じる。「恐怖」の描き方に日本の怪談噺と一脈通じる部分があることも興味深い。一転してクライマックスの除霊シーンでは、なぜか裸女が踊りまくる。そして驚きのエンディング。ホラー映画ファンには必見の作品。
■『新死亡遊戯 七人のカンフー(新死亡遊戯)』 1975年
ブルース・リー亡き後、「第2のブルース・リー映画」を作るべく出現したそっくりさん俳優のひとり、“ブルース・リィ”ことホー・チョンドがー主演。『死亡遊戯』を下書きにしたかのようなストーリー。クライマックスのアクションを含め、“パクリの王道”ともいうべき作品。日本では1977年に公開された。本家『死亡遊戯』より前に完成したという、いかにもバッタもの作品にありそうなわけのわからない「経歴」をもつ。
■『如来神拳 カンフーウォーズ(如来神掌)』 1982年
チャウ・シンチー監督・主演『カンフーハッスル』の元ネタのひとつ。香港のコミック「如来神掌」を映画化したファンタジー・カンフー・アクション。香港ニューシネマの監督として『愛と復讐の挽歌』等を手がけたテイラー・ウォンによって映画化された。
■『少林拳対五遁忍術』 1982年
『レッドクリフ』のジョン・ウー監督の師匠、チャン・チェが、中国の武術家と日本の忍者軍団との戦いを描く仰天カンフー・アクション。ゲームのような映像や奇抜な発想が香港映画お得意のアクロバティックなアクションと融合して、驚きの映像を繰り広げる。
なお、2008年香港カルトシネマ・フェスティバルと同一会場・同一日程で、「香港エンタテインメントシネマ・ウイーク」も開催される。(編集担当:如月隼人)
・写真提供:(C)2008 CELESTIAL PICTURES LTD. ALL Roghts Reserved
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