2008年8月、重慶市彭水県の民家で行われたマジックショーで観客に誤って外用の薬酒を飲ませ死亡させた男が、同県裁判所から過失致死罪で懲役1年6カ月の判決を受けていたことが分かった。13日付重慶商報が伝えた。


 事件は民家で行われた葬式の余興に招かれた男が披露した「空杯来酒」というマジックで起きた。男は「空の杯に高級な薬酒が入る」というマジックを披露し、見ていた70代の男性に杯の酒を飲ませた。男は外用と内用、2種類の薬酒を用意しており、誤ってこの男性に外用薬酒を飲ませた。男性は飲んでしばらくすると大量の汗をかいてめまいを訴え、おう吐するなどして病院に運ばれたが死亡した。この薬酒には有毒植物であるトリカブトなどの成分が含まれていた。

 母親によると、男は小さいころからマジックが好きで披露していたが、専門的な教育を受けたことはなかった。「これまで大きなミスをしたことはなかった」という。(編集担当:恩田有紀)

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