世界的な巨匠チェン・カイコー監督が、新しい映画『花の生涯-梅蘭芳(メイ・ランファン)』を引っさげて来韓した。25日午後、ソウル市明洞のロッテホテルで行われたインタビューで、韓国を訪問した感想と新しい映画について語った。


 レオン・ライとチャン・ツィイーをキャスティングして演出した『梅蘭芳』は、中国人が愛する最高の京劇俳優を映画化した作品。第59回ベルリン映画祭競争部門に出品し、マスコミの好評を受けた。一生涯の力作を引っさげて、映画『無極』以降2年ぶりに訪韓したチェン・カイコー監督は、東洋文化に対するプライドとアイデンティティーを持たなければならないと力説した。映画祭での上映では147分で上映された『梅蘭芳』は、韓国国内の公開では118分に編集された。これについてチェン・カイコー監督は「まだ韓国バージョンを見てないが、大きな反感は持たなかった。中国はよく分かるが韓国や他の国の事情はよく分からないので、配給社が事情に合わせ公開したものと信じている。上映時間を縮めたのなら、どの部分が調整されたのか見当がつく。輸入した側の判断が、正しい判断であればと思う」と話した。

 この日、チェン・カイコー監督は、梅蘭芳(メイ・ランファン)が西欧の世界にも影響を与えた有名人であることを明かし、米国のコメディー俳優チャーリー・チャップリンとも親しい関係だったと知られざる事実を明かした。「 京劇は、今だに中国内で非常に好まれ見られるジャンル。特に北方では多く存在している。京劇は高い境地の芸術の世界を見せるジャンルで、永遠に存在することを願う。
以前は大衆芸術だったが、今は大衆的だとはいえない。京劇は、西洋にも多くの影響を与えた。京劇が形式を強調した映画ではないが、動作や表情で全てのものを表す芸術」だと話した。また、実在人物のメイ・ランファンと似ている容貌で話題になったイ・ジュンギについて「上海で直接会い挨拶を交わしたが、素晴らしい俳優だと感じた」と感想を述べた。

 故人になったレスリー・チャンとレオン・ライの違いについては、レスリー・チャンが敏感で爆発的な俳優ならば、レオン・ライはまるで僧侶のように静かに感情を表現する俳優だと説明した。チェン・カイコー監督は、26日に3泊3日のスケジュールを終え、出国する。(情報提供:innolife.net)

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