周小川論文の波紋、中国から「ドル基軸通貨見直し論」?

 周小川人民銀行(中央銀行)行長は、3月23日、人民銀行のホームページに「国際通貨システムに関する考察」と題する論文を発表した。この内容は、ドルを国際基軸通貨とする現行の国際通貨システムには欠陥があり、ドルの代わりに国家主権を超越した新基軸通貨を創造すべきであり、当面はIMFの特別引出権(SDR)を活用すべきというものであった。

 この論文に対し、英国タイムズは、「中国のドルに対する挑戦である」と論評し、米国オバマ大統領は、「私は(新たな)基軸通貨を創造する必要があるとは考えない」と反発した。しかし、国連の専門家チームのリーダーでノーベル経済学賞の受賞者でもあるスティグリッツは、これを支持している。

 このように周小川論文は大きな波紋をよんだため、4月2日G20金融会合において胡錦涛国家主席は「国際通貨システムの多元化・合理化」と米国(演説では「基軸通貨発行経済体」と名指しは避けている)の通貨発行政策に対するIMFの監督強化に言及したものの、直接にドルの基軸通貨退場を主張はしなかった。また、4月1日の米中首脳会談においても、胡主席はこの問題への言及を避けている。

 そして、4月2日には新華社が「周小川の国際通貨システムに関する文章は誤読されている」という論評を発表し、世界銀行チーフエコノミスト・副総裁の林毅夫も「中国の建議は米国の金融覇者の地位に挑戦するものではない」と周行長を弁護する発言を行っている。...続きを読む

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