
70年代末より関西を拠点に、レコード会社を運営しながら自身もミュージシャンとして活動し、体一つでインディーズ音楽の世界を牽引(けんいん)し続けてきた広重さんが占い師になったというニュースは、インディーズ音楽ファンの間で話題となった。
「30歳過ぎてもバンドやって売れない奴らに“ダメですか?”と聞かれてもダメなものはダメなんですよ(笑)。でも、本当はそれだけじゃないでしょ? 普通の占い師は“バンドやめて結婚して子供作りなさい”とか言って終わりなわけだけど、僕はそうじゃない。音楽を続けることで巡り会える素晴らしい出来事もたくさん知っているし、音楽や映画に心打たれて道を悩んでいる若い人には適切なアドバイスが出来るんじゃないかな、と。だから占い師になりたいと思ったんです」
そう語る広重さんが、このゴールデンウィークに国内外のアートやサブカルチャーを紹介するスペース「アップリンク」で占いのイベントを開催する。来場者は予約なしで広重さんを含む占い師の先生に占ってもらうことができるというシステムだ。同会場では広重さんが注目しサポートしている若いミュージシャンたちによるフリーマーケットも行われる。