「あずきちゃん」「飛べ!イサミ」は、いずれも1990年代にNHKで放送されたアニメ番組だ。NHKアニメの中で人気のあったこの2番組は、再放送を希望する声が高かった。その要望にこたえてNHK教育テレビで29日の午前中にアンコール番組が放送されたことで検索数が急上昇したようである。
「あずきちゃんは」95~98年に放送された。少女漫画雑誌『なかよし』に連載されていたものをテレビ化したもの。原作は秋元康である。テレビ版では、小学5年生の普通の女の子「あずきちゃん」が友達や同級生、ボーイフレンドの「勇之助くん」たちと過ごす中で成長していく様子が描かれている。ほのぼのとしたタッチの一方で、少女漫画では珍しく小学生男子の声を成人男性声優が担当したり、小学5年生とは思えないませた会話ぶりなども注目された。なお、海外でも数カ国で放送されていた。
「飛べ!イサミ」は95~96年に放送された。こちらはNHKアニメ初のオリジナルアニメで、放送後にコミック本が発売された。新撰組の子孫である「イサミ」「トシ」「ソウシ」の小学生3人が「しんせん組」として、先祖が残した武器を使って悪の組織「黒天狗党」と戦うストーリー。初期は少年探偵のようなストーリーだったが、だんだんヒーローアニメ化していった。当時小学生の間で人気となり、海外でも放送された。