【華流】酒井法子初公判、薬物逮捕の女性スターを振り返る

　覚せい剤取締法違反（使用、所持）の罪で起訴された、女優で歌手の酒井法子の初公判が26日、東京地裁で開かれた。中国でも多数のメディアが速報から公判結果までを報道しており、関心の高さがうかがえた中、薬物を使用した女性スターの逮捕歴の記事が、注目を集めている。

　●酒井法子／日本のトップアイドルとして80～90年代に活躍、中華圏でも絶大な人気を誇った清純派スターが覚せい剤を使用。その衝撃的なニュースは中国・香港・台湾で大きく取り上げられ、26日の公判結果もすぐに報道された。覚せい剤使用を自ら認め、離婚し介護職の道へ進む意思を明らかにした酒井を“応援したい、今後を見守りたい”という声は多い。だが芸能生活にピリオドを打つ酒井の人生を嘆く人々がほとんどで、「どうしてこんなことに……」という声が、インターネット上の投稿ページやブログにあふれている。

　●蕭淑慎（スザンヌ・シャオ）／正統派の美人女優として人気だった台湾のスザンヌ・シャオは、コカイン所持で2度逮捕された。激やせと激太りを繰り返したスザンヌは、警官の前で「薬を使うと気持ちが落ち着く」と話し、薬物依存を認めた。飲酒の習慣はなく、真面目な生活を送っていたと証言する友人たちは、彼女の転落人生がいまだに理解できないそうだ。

　●衛詩（ジル・ビダル）／2009年2月に旅行先の日本で、違法薬物を所持していたとして逮捕、起訴された香港の女性歌手ジル・ビダル。香港でヘロインを購入し、そのうちの1．83グラムを日本に持ち込んだことを認めた。法廷では「仕事のプレッシャーから解放されたくて、08年4月にコカインに手を出しました。使用は100回以上。姉に止められましたが、やめられなかった」と話している。

　●陳見飛（トリシア・チャン）／わいせつ写真事件で世間を騒がせた陳冠希（エディソン・チャン）の姉で、香港で歌手・女優活動を続けているトリシア・チャン。「北京に住んでいた頃、悪い友だちにコカインを勧められました。興味本位で試してみたけれど、心臓がドキドキして気分が悪くなったんです。それからはあまり使いませんでしたが、残りを持っていたので、マカオで逮捕されました」と自ら告白した。

　●應采兒（チェリー・イン）／台湾出身で香港で活躍する若手女優のチェリー・インは、薬物所持で逮捕された。だが検査を17回受けても、薬物反応はなし。「アメリカ留学中にドラッグの誘惑があったけれど、断りました」と話しており、無罪で釈放されている。

　他国と同様、中華圏の芸能界でも常に薬物騒動が起こっているが、流行として片付けることはできない。人生崩壊へつながる悪の誘惑だと、若者に伝えていかなければならない。（編集担当：饒波貴子・黄珮君）

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