中国政府・国家統計局は27日、第6回全国人口調査の主要結果を発表した。2010年11月1日時点での中国の人口(香港、マカオ、台湾は除く)は13億3972万4852人。
人口10万人当たりの大学卒業者は8930人。一方、15歳以上で文字が読めない人は4.08%だった。

 総人口は2000年の第5回調査時より約7390万人増加した。年率では0.57%の増加だった。

 人口10万人当たりにおける大学卒業または同等の学歴保持者は8930人だった。第5回調査時の3611人から10年間で2倍以上になった。
人口10万人当たりの高校卒業または同程度の学歴保持者は第5回調査の1万1146人から1万4032人に増加。中学卒業または同程度の学歴保持者は同3万3961人から3万8788人に増加、小学校卒業学歴は3万5701人から2万6779人に減少した。

 15歳以上で文字を読めない人は5465万6573人だった。人口中に占める割合では第5回調査の6.72%から4.08%に減少した。第6回調査時の識字率は95.92%だ。

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◆解説◆
 平成12年(2000年)の国勢調査によると、日本の総人口に占める大学卒業者の割合は20.9%。


 中国では1980年代ごろ、若者の間で高学歴を否定する考えが強まった。特に、高学歴者の子に「学歴不要論」が強かったとされる。学歴がなくとも個人商店の経営などで財を築く例が相次いだためだった。しかしその後、大卒の資格を得なければ“一流企業会社員”や高級官僚になれないとの考えが強まり、受験と就職の競争は再び激化した。(編集担当:如月隼人)

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