台湾出身で日本の芸能界で活躍中の翁倩玉(ジュディ・オング)が、宮城県でミニコンサートを開催し、東日本大震災の被災者を励ました。その様子を台湾メディアが報じた。


 日刊紙「聯合報(ユナイテッド・デイリー・ニュース)」によると、5月20日にジュディは気仙沼市の体育館で歌を披露。「被災から2カ月が過ぎたこの日、初めて体育館から笑い声が聞こえた。ジュディは、“避難所を後にする度、被災者の方たちの気持ちが段々と落ち着いてきていると、実感します。ほんの少しでも心の痛みを癒すことができれば、と思っています”と語った」と、チャリティー活動に努める姿を伝えた。津波でひとり息子を失った老夫婦がジュディの歌に励まされ、「“命があるだけで喜ぶべき。息子のために頑張って生きていきます”と宣言し、笑顔を見せた」というエピソードも紹介している。


 また「ボランティア団体・台湾世界展望會(ワールド・ビジョン)が支援物資を配布し、今後も気仙沼市ほか2000人のお年寄りのための支援物資の提供を予定している。最近は台湾の義援金や支援に感謝する日本の若者が増えており、ツイッターを使って台湾へ感謝するメッセージを残したり、“台湾ありがとう”と書かれたTシャツを着たりしている、といった光景が見られる」ことも伝えた。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)

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