事前のアポイントもなく、来日しているレディー・ガガに自分のCDを手渡したと、ツイッター上で話題になっている新人女性アーティストがいる。彼女はテレビでも「ガガを超えるクレイジーなヤツ」と紹介されるなど、過激なビジュアルと音楽性で注目を集めているHYNA(ヘイナ)という女性アーティストだ。


 今月15日にデビューしたばかりの彼女だが、やることなすこと全てが派手。自分専用の広告トラックを所有し、自身の過激なビジュアルのみを載せた巨大広告で渋谷の街を疾走、通行人を驚かせた。また、デビュー曲の「TARATIKA」は、動画投稿サイト「YouTube」で配信するやいなや、わずか1カ月で再生回数40万回を超えた。

 これだけではない。彼女の誕生日には熱狂的なファンによるCD買占め運動が起こり、大手CDショップのセールスチャートで軒並み1位を獲得する異例の事態が起こった。彼女を知らない業界関係者は一様に「すごい」と絶賛はするものの、ノーマークの台頭に戸惑いを示している。


 彼女は一体何者なのか―。そこで彼女のことを調べてみた。実は彼女、デビュー前には本名で音楽活動を行い、アンダーグラウンドで一世風靡していた実力派アーティスト。その音楽スタイルは、過激な衣装とダンスミュージックという、レディー・ガガを彷彿させるものであった。YouTubeに寄せられる200を超えるコメントは賛否両論で、なかには「ガガのパクリだ」という批判的意見も散見される。しかし、時系列を紐解いてみると、ある事実が判明した。


 彼女が、この音楽スタイルで活動を始めたのは4年前。まだ、ガガが世にヒットを飛ばす前の話だ。すなわち、日本とアメリカという遠く離れた地で、2人は奇しくも似た音楽スタイルで世に出ようと下積み時代を送っていたことになる。そういった意味では、彼女はガガの後塵をなめている事になる。

 さらに素性を知るべく、彼女が所属する音楽事務所に問合せしたところ、あっさりと取材を承諾してくれた。目の前に現れた彼女は、大胆に開いた胸元、丈の短いスカートというセクシー衣装で、第一声「ハロー!」とお得意の英語で挨拶してくれた。
単刀直入に「正直ガガを意識しているのでしょうか」と核心をぶつけてみた。すると彼女は「はい。ガガは時代を創ったアーティスト。彼女のパフォーマンスは凄いと思いますし、心からリスペクトしています」とあっさり認めた。

 ガガに遭遇したのは六本木だったようだが、HYNAが差し出したCDを笑顔で受け取り「ありがとう」と言ったという。HYNAはそのとき「いつか必ず同じステージで勝負してやる」と強く思ったと語った。
日本のガガとも言えるほどの奇抜な彼女の活動は今後も注目だ。(編集担当:武田雄樹)

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