下水油、政府機関の食堂でも使われていた…集中摘発で判明=深セン

 広東省深セン市警察の捜査で、同市内の政府機関の食堂で「下水油」が使われていたこと分かった。「下水油」とは下水に浮く油や飲食店の生ごみ、食肉加工の過程における廃棄物などで作られる油を指す。中国語では「地溝油(ディーゴウヨウ/ちこうゆ)」。中国新聞社が報じた。

 深セン市警察は有毒・劣悪な食品や偽商品、わいせつ品、違法薬物を取り締まる「打四黒除四害」運動が展開した結果、関連案件1187件を摘発した。うち205件が刑事案件という。容疑者として1339人の身柄を拘束、うち212人に対しては詳しい取り調べを行った。

 食品がらみの犯罪では5グループを摘発。秘密拠点11カ所、秘密作業場7カ所、秘密工場6カ所、秘密交易所3カ所がみつかったという。

 深セン市政府の李一康副秘書長によると、同市では飲食業が比較的発達しているが、飲食店から出るごみを処理する「正規の企業」は1社しかない。そのため、大量の「下水油」が“生産”されている。

 「下水油」は非正規の市場ルートで再び飲食店に供給される。安価なので「飛びつく飲食店」も多い。李副秘書長は「警察の捜査により、はなはだしきは某政府機関の食堂でも下水油が使われていたことが判明した」と述べた。

 下水油が使われていた食堂の具体名は明らかにしなかった。下水油が使われていた期間や発覚した時期についても伝えられていない。

**********

◆解説◆
 「本当に省資源・省エネルギーにつながっているのか」との批判がありつつも、「リサイクル」は多くの国で注目されている。問題はリサイクル事業では、ビジネスとしての利益を出しにくいことだ。日本で、産業廃棄物の不法投棄が問題になっている背景にも「収益性」の問題がある。

 中国ではさらに「とことん利益を出そう」という発想が強く、消費者に有害な“商品”を売りつけようという事態が多発する。

 急成長する中国の社会では、「勝ち組」と「負け組」が鮮明だ。そのため、違法行為をする者も「オレはこの道で、トップにのぼりつめてやる」と意欲を燃やし、“商品開発”や“事業の拡大”に心血を注ぐ場合が多いという。(編集担当:如月隼人)

あわせて読みたい

サーチナの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

「深セン + 観光」のおすすめ記事

「深セン + 観光」のおすすめ記事をもっと見る

中国ニュースアクセスランキング

中国ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2011年11月17日の中国記事

キーワード一覧

  1. 深セン 観光

このカテゴリーについて

中国の政治、経済、外交、事件などをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。