「生きた熊から胆汁を採取」する企業の株式上場に待った―中国

 熊は胆汁採取用の檻の中の餌を見ると、直ぐに入っていった。ボールペンの芯ほどの太さの引流管がその腹中に挿しいれられ、約100mlの黄色い胆汁が瓶の中に採取される。3分足らずで胆汁の採取作業が済んでしまう。その作業過程中、熊はずっと餌を食べていた。

 2月22日、福建帰真堂薬業有限公司(以下「帰真堂」)は初めて「生きた熊から胆汁を採取する」過程を公開した。「ほら、見てご覧! 引流管の先は丸いもので、尖ってはいない」と、従業員の方が指で引流管の先を触りながら、見学者に胆汁搾取過程における「優しさ」を見せようとする。

 帰真堂は早くも1992年に熊の飼育業に足を踏み入れ、ビジョンとして「世界一の月輪熊生態飼育基地になる」ことを掲げていた。しかし、この世界一を目指し、業界の模範になろうとする企業が、過去一ヶ月の間で、未曾有の非難を浴びせられた。

 帰真堂の煩いは2月1日から始まる。当日、 中国証券監督管理委員会が上場しようとする企業リストを公表し、「活体引流熊胆」を主な業務とする帰真堂の名もそのリストの中に含まれていたことから、動物保護団体や環境保護団体及び多くのネットユーザーから反対の声が殺到した。反対者は、帰真堂のような「モラルのない企業」は上場させるべきではないと呼び掛けると同時に、「活体引流熊胆」業を取り締まるようにとも呼び掛けた。

 2月16日、中国中薬協会会長の房書亭氏が「生きた熊から胆汁を採取する」過程において、熊には苦痛はなく、むしろ気持ちのいいものだと言ったことで、騒ぎが治まるどころかますます大きくなり、帰真堂は槍玉に挙げられ、更に非難を浴びる立場に立たされることとなった。

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