河北省唐山市の食品薬品監督管理局はこのほど、市内の飲食店に対し、量り売りの食用油の使用を禁止すると通達した。下水から作られた違法な「下水油」や不適格な食用油を取り締まる狙いで、購入や貯蔵も禁止される。


 市内の中規模以上の飲食店ではもともと量り売りの食用油はほとんど使われていないため、個人経営の小規模な飲食店が直接の影響を受ける。これまで量り売りの食用油を使っていた経営者からは、コスト増大によって経営が厳しくなると懸念する声も上がっている。

 量り売りの食用油は精製処理が不十分な上、容器がきちんと密閉されておらず、有害物質量が基準値を超えている場合が多い。がんなどを誘発する恐れもあるという。(編集担当:西山正)