南京市で高齢者人口100万人突破、社会にのしかかる負担

 中国では60歳以上を「高齢者」としている。江蘇省南京市では2012年末時点で戸籍人口中の高齢者が111万1600人に達した。2015年には常住人口中の150万人を超え、うち80歳以上の高齢者は20万人超になる見込みだ。同市では高齢者向け施設が極端に不足するなどの事態が深刻化している。中国新聞社が報じた。

 南京市における戸籍人口の人口高齢化率はすでに20%に達した。15年時点では常住人口中の高齢者が16.42%になる見こみだ。80歳以上の人の高齢者中に占める割合は13.75%に達する。

 「戸籍人口」と「常住人口」と、比較の対象が異なるが、「常住人口」とは「戸籍人口」に臨時戸籍を取得して都市部で労働する農村部出身者(子どもなど家族も含む)などを加えたものだ。南京市の住民は、これまで比較的低年齢層が多かった臨時戸籍取得者を含めて高齢化していくことになる。

 南京市市内にある高齢者用施設は252カ所でベッド数は3万1606台。高齢者1000人当たりのベッド数は28.5台しかない。2015年にはベッド数が5万1000台に増える見込みで、高齢者1000人当たりのベッド数は40台程度になるという。

 81歳になる父親を4月に高齢者用施設に入居させたという夫婦によると、父親は施設の環境と医療設備などに満足したと話したという。さらに重要なのは、施設には話し相手がいることだ。中国の家庭は夫婦共稼ぎが一般的で、昼間は高齢者がひとりで留守番をすることになる。友人との交流も難しい。

 そのため、父親は「家にいるのではさびしすぎるから、帰りたいとは思わない。家族は毎週末に会いに来てくれれば、十分だよ」と述べているという。

 ただし、「両親を高齢者用施設には入れたくない。外に出したのではで安心できない。(介護のために)疲れてもよいから、自分の両親は自分が世話したい」と考える人もいる。その一方で、「自分が年をとってから、家族に面倒をかけたくない。だから施設に入りたい」という意見もある。(編集担当:如月隼人)

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