1月6日に放送が始まったNHK大河ドラマ『八重の桜』の主役をつとめる、人気女優・綾瀬はるか。関東地区の初回平均視聴率が21.4%を記録して好スタートを切り、本作の顔写真が全日本空輸(ANA)のボーイング767-300型機のラッピングを施すなど、新年早々明るい話題が盛りだくさん。
綾瀬に関する日本の最新情報を、チェックする台湾のファンも多いと思われる。

 数々の出演ドラマが台湾でもテレビ放送され、日本同様人気を誇る綾瀬だが……知名度がぐんとアップしたのは、やはり2007年の主演ドラマ『ホタルノヒカリ』。“干物のようなぐうたらなヒロイン・蛍”が見事にはまったキュートな綾瀬は、台湾女子たちの共感を得て、08年の初回放送から何度も再放送されるほどの“干物女ブーム”を巻き起こした。

 10年に放送された続編『ホタルノヒカリ2』は、日本より約1か月遅れというタイムラグをあまり感じさせないホットな内に台湾でも放送。綾瀬のプロモーション活動が熱望されたが、スケジュールの都合で叶わず代理のような形で板谷由夏が来台。綾瀬について語る板谷の発言が、注目を浴びた。
台湾に行けなかった綾瀬は、相手役の藤木直人と共に台湾ファンに向けた動画メッセージを収録し、テレビ放送にのせてヒットのお礼を伝えていた。

 そして本作以外にも『鹿男あをによし』、『MR.BRAIN』、『JIN-仁-』といったドラマや、数本の映画など綾瀬の作品がここ数年内に多数台湾で放送・上映されていたことを記憶しているので、日本エンタメに興味を持つ層はもちろん、多くの台湾の人々に知られている存在になったと思われる。

 12年6月には、映画『ホタルノヒカリ』のプロモーション活動で台湾に渡り、ついにファンと対面した綾瀬。2回行ったファンミーティングのチケットは発売1分足らずで完売し、空港や会見場はファンの他にもメディア陣がつめかけパニック状態だったのとのこと。「高級ホテルのスイートルームが用意され、そのVIPぶりは大統領級」という報道も飛び出した。女性ファンが多いようだが、“爆乳”に魅了される男性ファンも少なくないらしい。


 訪問が叶って台湾でブレイクし、人気・知名度共にさらに上昇させた綾瀬。今年全力で取り組む『八重の桜』も、台湾で中国語字幕付きで放送されることが予想でき、“日本を代表する女優”として、今後ますますパワーアップを図りそうだ。(文責:饒波貴子)