中国人記者が「ゆるキャラ」に見たクールジャパン(2)

       
 熊本県は先日、県キャラクターの「くまモン」関連商品が12年に少なくとも293億6200万円を売り上げたと発表。11年の11.5倍の金額である。「人気キャラクター」のトップに挙げられるこの「萌え熊」は、2112の企業で使われている。

 13年1月末までに、くまモン関連商品は8200件に達した。メディアの報道によると、熊本県知事はくまモンの功労が非常に大きかったことを認め、「1年間の宣伝効果は1000億円前後だろう」と述べている。

 公の場所に出ることが難しいように思える流行文化だが、日本では政府や民衆の誇りになっている。訪日期間で感じたのは、「クール・ジャパン」という言葉がすでに政府や民間で広く受け入れられ、肯定的な評価を受けているということである。

 米国のジョゼフ・ナイ教授が提出したソフト・パワーの概念は、国家の総合的国力は経済力や軍事力といったハード・パワーだけにとどまらず、文化的な魅力も重要であり、それは政治的価値観への共感や外交政策などによって表現できる。

 ナイ教授は、ソフト・パワーが効果を発揮するのには自らの魅力にかかっており、他人がしたくないことを強制することでは決してないと論じている。

 ただし、ソフト・パワーも宣伝が必要だ。「ブランド国家論」も、イメージや名誉は国家の戦略資産であり、管理を通じて国家イメージを作り、観光貿易、唐詩、援助、人材といった海外資源を吸引するというものである。

 今回、もっとも啓発的だったのは、日本も「クール・ジャパン」というスローガンによって自己の国家ブランド戦略を打ち出しているということである。21世紀に入り、アニメやマンガを代表とする「クール・ジャパン」は言葉として日本国内外の世論や知識界で盛り上がっているだけでなく、日本政府の政策分野に国家戦略として根付いてきているようだ。(完結)(編集担当:米原裕子)

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2013年3月30日の中国記事

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