
――「沖縄国際映画祭」に出席した感想からお願いします。
母を始めとした家族と一緒に来たので、印象深い映画祭になりました。会場の近くにある野球場を見て、大好きな村上春樹さんを思い出しました。村上さんは野球観戦中に小説家になろうと思ったそうですし、空っぽの野球場が出てくるエッセイもあります。だから僕も実際に球場に行って、野球観戦してきましたよ。沖縄の思い出になりましたし、舞台挨拶で観客のみなさんにあいさつできたことも、とても楽しかったです。
――『建築学概論』は大人の男女が共感できる、素敵な作品ですね。タイトルからはラブストーリーのイメージがしませんが、韓国でもこのタイトルだったのでしょうか?
同じです。私がつけましたが、実はタイトルを考えるのは苦手。マーケティング面から見ると、向いていないタイトルかもしれませんね。でも大学時代に建築学概論を学んでいた僕は、2003年に脚本の初稿を書き始め、やはりこのタイトルを使っていました。いずれ変更しても良いだろうと漠然と思っていましたが、結局ピッタリくるのは最初と変わらないこのタイトルだったのです。