
教会のゴスペル隊からスターの座に上り詰めた少女の物語。「どうしても歌手になりたかった少女」がその夢をかなえた。1960年代に活躍したリズム・アンド・ブルース(R&B)歌手のドリス・トロイをモデルにした物語。ドリス・トロイの実妹であるヴァイ・ヒギンセンが作品を手がけた。歴代キャストにはチャカ・カーンやシャーリー・シーザーなど、R&Bやゴスペルの頂点を極めた歌手が出演していることから、「Mama, I Want to Sing」はブラックミュージカルの登龍門的作品とされている。
さらに、「Mama, I Want to Sing」は1992年に公開され、記録的大ヒットにより主演のウーピー・ゴールドバーグの地位を不動のものにした年越し映画の決定版「天使にラブソングを」やビヨンセが主演して大ヒットした「ドリームガールズ」などブラックミュージックを題材にした作品に多大なる影響を与えた、音楽界の流れを大きく変えた「歴史的作品」でもある。