古屋明「李克強は鬼になれるか」(2)中国の運命決める5年間

       
 もちろんそうした側面もあるでしょうが、もっと重要な点は「暴動の全国区化」でしょう。地方での反乱だと世界に与える影響は小さい。首都北京の厳重な警備の虚を突くことが犯人側の狙いであり、それによって最大の政治的効果を狙ったと言えるでしょう。

 北京で起きたことで今回の事件は全国区になりました。重要会議を狙ったのであれば一過性の事件になってしまいます。事件後、党執行部は類似の事件の再発と拡散を念頭によりいっそう警備を強化しています。

――なんで、そういうことになってしまったのでしょうか。

古屋:成長という名の一本道をわき目もふらず驀進(ばくしん)し、後を振り返ることがなかったからです。まさに「向前看」(シァンチェンカン=前を見る、注2参照)ですね。

 前しか見ない民族はどこか危うい感じがします。成長の過程でマイナス面が出てきたことは誰の目にも明らかでしたが、党や政府は充分に配慮しなかった。共産党による一党独裁の政治システムをチェックする健全な野党勢力が存在していないことにも一因があります。

 中国には共産党以外に8つの政党がありますが、みんな共産党の補助機関。野党機能は一切ありません。全員与党ですから「赤信号みんなで渡れば怖くない」ですね。その結果が現在の惨状です。

 富の分配が不公平な構造になっていることが大きな背景にあります。既得権益層など党や政府、大企業の幹部などに富が一極集中し、彼らが成長の果実を独占してしまっているのです。

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