古屋明「李克強は鬼になれるか」(2)中国の運命決める5年間

       
――それでは、中国経済に出口はないと……

古屋:いや、そんなことはありません。中国に残された「最後の切り札」は個人消費を核とする内需振興です。輸出と投資が頼りにならなくなった現在、中国政府は個人消費を増やすことに力を入れなければなりません。政府はこのことに気付いて、努力をしているのですが、実効があがっていません。

 どこの国だって消費が伸びないと経済は成長しないし、それどころか逆に停滞します。日本だってそうだったでしょう。過去20年間、消費が低迷し、デフレスパイラルに落ち込んで苦しみもがいたではありませんか。中国だって隆々たる消費がないと、先進国の仲間入りはできません。個人消費の伸びこそ、成長の持続性を担保する鍵なのです。

 成長モデル転換の必要性を痛感して、全力で取り組もうとしているのが李克強首相です。その政策はリコノミクスと呼ばれています。内需への転換に成功しなければ、中国は大変なことになる、と彼は認識しています。

――うまく、いくでしょうか?

古屋:5分5分ですね。内需拡大の足かせがいくつもあるからです、これらを1つ1つ解決していかねばなりません。それには先ず、貧しい人々の所得の底上げを図らなければなりません。そして、人々の将来への不安を払拭(ふっしょく)する必要があります。(つづく)


●注1:
<三中全会>
中国共産党は5年に1度、秋に開催される党大会で中央委員会を選出する。中央委員会は選出直後に全体会議を開催する。これが第1次中央委員会全体会議で「一中全会」と呼ばれる。翌年3月の

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