当局お手上げ…手づくり水素でボンベ爆発、打ち上がる=中国

       
 同通知は、公共の場所で風船やその他の浮揚性物体になどに水素を充填したり、水素入りの風船を空に放したり手に持つことも禁止している。

 しかし実際には中国各地で、水素ガス入りの風船の爆発事故が後を絶たない状態だ。

 さらに、低コストということで、水素を「手づくり」する者も多い。水酸化ナトリウムやアルミニウム粉末は化学工業の原料であり、取り扱っている小売店も多い。

 反応装置については、インターネットの通販サイトでも販売されている。液化ガス用のボンベは新たな穴を開けるなどで、簡単に水素ガスを詰めて売ることができるように改造できるという。ボンベは廃品回収業者などからも、簡単に買い取ることができる。

 材料や各種器具が簡単に入手できるため、水素ガスに関連する違反行為の取り締まりは困難で、事実上の「お手上げ・野放し状態」になっているという。(編集担当:如月隼人)

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◆解説◆
 家庭向けなどにボンベに詰められて販売されている液化ガス(LPG)の主成分は、プロパンやブタンだ。プロパンの分子量(分子1つの重さの尺度)は約44、ブタンは約58だ。

 プロパンガスを詰めた場合、ボンベ内の内圧は温度が摂氏30度の場合に1平方センチメートル当たり9.5キログラム、40度で12.7キログラムだ。言い方を変えれば、温度を保てばそれ以上の圧力にならない。

 液化ガスの第1の利便性は、それほど大きくない圧力でも液化するので、常温常圧ならば気体である可燃物質を圧縮した形で日常的にも取り扱えることだ。
 水素ガスの場合、分子量は「2」で、プロパンやブタンと比べて相当に小さい。つまり、「軽いために液化しにくい」物質だ。常温で液化しようとしても、個人的に所有できる程度の機器ではほぼ不可能。燃料用としてある程度満足できるだけの量をボンベに詰め込むには、相当に大きな圧力をかけて「気体のまま、“力づく”で詰め込む」ことになる。

 液化ガス用ボンベは、そのような大圧力に耐えられるようには設計されていない。したがって、「手づくり水素ガスのボンベ」はいつ爆発しても、さほどおかしくないということになる。

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2013年11月29日の中国記事

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