中国・河南省洛陽市にある王城公園にこのほど、ミッキーマウスを模したような着ぐるみが出現し、市民に愛想を振りまいた。頭部を外して出てきた「中の人」は、なんと75歳の女性だった。
現地メディア・洛陽網が17日報じた。

 「子どもを連れて公園に行ったら、腰の曲がったミッキーがいた。居たたまれなくなってお金をあげた」

 市民の情報をもとに現場に行ってみると、確かに腰の曲がった着ぐるみが手を振っている。しかし、10分ほどすると立っていられなくなり、石段に座り込んでしまった。そして、「頭部」を外すと、乱れた白髪と玉のような汗の年老いた女性の顔が現れたのだ。

 「ミッキーおばあさん」と呼ばれるこの女性は今年75歳。
息子と2人暮らしで生活保護を受けているという。

 着ぐるみはもともと息子が小銭を稼ぐために買ったものだったが、仕事が見つかったため女性が着るようになった。「息子は40歳を過ぎているのに独身だ。あの子の足手まといになりたくない。お金を稼いで嫁さんを見つけてやりたい」と女性は笑いながら語った。

 息子が独身でいる理由は知る由もないが、息子に対する年老いた母親の思いが痛々しいほどに伝わってくる。


 記事を読んだネットユーザーからは「心が痛んだ」という複雑な心境を吐露する声が寄せられた。(編集担当:今関忠馬)(写真は洛陽網の17日付報道)


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