Su-27はソ連のスホーイ設計局が開発。
中国の当時の主力戦闘機は、「J-6」「(殲-6)や「J-7」だった。J-6は1953年初飛行のソ連の「Mig-19」の、J-7は1955年初飛行の「Mig-21」のライセンス生産機だ。中国は1950-53年に戦われた朝鮮戦争以来、西側諸国とは厳しく対立。
ロシアがSu-27を中国に売却した背景には、中ソ両国が1989年に国交を正常化させたことが背景にあった。
ロシアとは、中国製部品も使える内容も含むライセンス生産契約も結んだ。中国での“コピー作戦”が始まったのは95年だった。国内生産するSu-27をJ-11と名づけ、97年には最初の2機を完成した。
ところが、Su-27導入から数年が経過すると、同機の欠陥が目立つことになった。まず電子装置の性能が悪かった。搭載レーダーと赤外線捜索追跡システムの重量は0.5トンもあった。搭載していたエンジンのAl-31の寿命は1500時間しかなかった。
機体そのものの寿命も短く、飛行時間2000時間または20年間とされていた。
中国はそのため、「J-11」を改良して「J-11A」とした。空戦能力は若干向上したが、機体構造、素材、電子装置などの欠陥が解決されたとは言えなかった。そこで中国はロシアとのライセンス生産/コピーの契約を放棄して、新たな改良版を「国産機J-11B」として開発することにした。
「J-11B」についても、2010年には飛行中の異常振動を理由に空軍が16機の引き取りを拒絶したなど、不具合が伝えられている。
新浪網の記事はJ-11Bについて、「機体構造はダメだが、その他の部分ではわが国空軍最先端で、最強の戦闘機」と論評。ただし、中国国内では同機の能力が「ちょっとどころではない」ほど高く評価されすぎていると批判した。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の上記記事掲載頁のキャプチャー)
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