北朝鮮と韓国双方による軍事境界線付近への砲撃により自体が緊迫化した朝鮮半島情勢について、米国の華字メディア・多維新聞は22日、北朝鮮が中国を差し置いて行動に出ているとし、中国とのしがらみから脱却しようとする北朝鮮の姿勢が見られるとする評論記事を掲載した。

 記事はまず、北朝鮮の池在龍(チ・ジェリョン)駐中大使が21日に北京で記者会見を実施し、韓国に対して「最後通牒(最後通告)」を出すという「重大な行動」にでたことを「異常」と評したうえ、中国の政府系メディアに対して通知を行わずに国外メディアを中心に集めたことについても「大きな意味を持っている」と論じた。

 そして、今回の砲撃事件について韓国が迅速に米国や中国などに連絡を取る一方で、北朝鮮は中国には連絡を取らず、ロシアにはすぐに知らせるという行動に出たと解説。その狙いは「中国を片隅に追いやることの一点に尽きる」とし、北朝鮮が「中国が北朝鮮を支援しなくなったことに対する恨み」、「いつでも中国に巻き添えを食らわせられることのアピール」、「自分自身の力で問題解決できることのアピール」であると分析した。

 また、北朝鮮側が砲撃を行った背景の1つとして、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が20日、9月2日に中国入りをして翌3日の抗日戦勝70周年軍事パレードに出席することを発表した点を挙げ、「韓国に対する警告とともに、故意に中国の体裁を悪くさせようとした」と解説した。