中国メディア・新華網は11日、上海ラジオ・テレビ局が実施した調査で、結婚適齢期の男女のあいだで恋愛と結婚に対する恐怖感が顕著になっていることが明らかになったと報じた。

 記事は、同局の人気恋愛番組が、今年上半期に番組への参加申し込みをした1000人の独身男女を対象にした調査結果を発表したと紹介。
対象者の年齢は25-40歳で、大卒以上の学歴を持っているとした。

 その結果、結婚に対して42.5%が「結婚したいが、離婚やコストのために結婚が怖い」と回答。21.8%が「追わず、拒まず。結婚できればするが、しなくても構わない」と答えたことを伝えた。「結婚がしたいが怖い」との回答がもっとも多かったのは、30歳前後の独身男性だったという。

 また、「恋愛をしない」理由については「過去を諦めきれない」、「仕事が忙しい」、「交際範囲が狭い」がそれぞれ約30%を占めたほか、12%が「シングルライフがとても楽しいから」と答えたとした。


 中国共産党は先日、30年以上にわたって続いた「1人っ子政策」を撤廃することを決定した。生産年齢人口の減少を食い止めることが目的の1つだが、上海などの都会では出産につながる結婚や恋愛に二の足を踏む、あるいは興味を持たない若者が増えているというのはいささか皮肉である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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