中国の「一帯一路」戦略、西へ進むことでテロのリスクは生じるか

 中国が現在、推進している「一帯一路」戦略とは、中国を起点に中央アジアを経て、ヨーロッパ、さらにはアフリカへとつながる巨大ない経済圏を構築する構想だ。一帯一路の「一帯」とは、陸上における「シルクロード経済ベルト」の構築、さらに一路とは海上における「21世紀海上シルクロード」の構築を指す。

 つまり、「一帯一路」はユーラシア大陸の東側を開拓する戦略ではなく、中国から見て西側を開拓するための戦略となるが、中央アジアや中東は中国とは文化や政治、人びとの生活習慣のほか、宗教も大きく異なる。

 中国メディアの新浪は20日、中国のネット上では「一帯一路」の戦略推進によって、宗教の違いによってテロなどが生じるリスクが今後増えるのではないかと懸念する声が存在するとする一方、中国が「西に向かって陸上を開拓することは米国の制海権を打破するための戦略だ」と主張、中国から見て西の方向へ発展することは国家として重要なことだと論じた。

 さらに、中国が西に向かって発展すれば、中央アジアや中東などイスラム諸国との付き合いが生まれることになるが、これに対し、「中国とイスラムは約1000年にわたって上手に付き合ってきた」と主張。過去の付き合いから見て、中国という国で今後イスラム教が広がることも考えにくいとしたほか、イスラム諸国で中国との文化的衝突が起きることも考えにくいとした。

 また記事は、中国では一帯一路の推進が過激派組織によるテロの標的になることを恐れる声があるとしながらも、イスラム教の人びとがすべて過激派ではなく、大多数の人びとは善良なイスラム教徒であり、テロのリスクは低いとの見方を示した。むしろ、中国の一帯一路によって中央アジアや中東諸国はさらに発展することになり、テロの対象どころか、幸福をもたらす国になるはずだと自信を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)


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