日本刀は「火と鋼と水」による芸術、芸術品としての美しさを持つ工程

日本刀は「火と鋼と水」による芸術、芸術品としての美しさを持つ工程
日本刀は火と鋼と水による芸術――。中国メディアの騰訊新聞はこのほど、日本刀の制作を芸術の1つと捉え、その制作方法について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)(サーチナ)
 日本刀は火と鋼と水による芸術――。中国メディアの騰訊新聞はこのほど、日本刀の制作を芸術の1つと捉え、その制作方法について紹介する記事を掲載した。

 日本刀に使われる材料は玉鋼(たまはがね)と呼ばれる。玉鋼は木炭と砂鉄を「たたら」と呼ばれる炉で長時間加熱することによって造り出されるが、この工程における炉の繊細な温度コントロールは玉鋼の品質に直接影響すると記事は説明、しかも職人の感覚がすべてだと説明した。

 たたらで玉鋼が造り出されたらば、次は玉鋼をさらに精錬するための水減し(みずへし)という工程に入る。玉鋼を低温で熱して打ち延ばした後、水に入れて急冷すると炭素量の多い部分が砕けて取り除かれる。水減しによって精錬された玉鋼を小さく割り、テコ台の上に積み重ねて繰り返し精錬していく。精錬の時に鎚で叩く力加減も経験と技術が必要で、刀身の粘り強さに大きく影響する。

 そして刀身の形を整えた後、焼刃土(やきばつち)を刀身に塗り焼き入れ工程に入る。焼刃土は刃の部分は薄く塗り、逆に棟の部分は厚く塗ることによって弾力性を持たせることができる。こうすることによって「切れやすくも、折れにくい」性質を兼ね備えた日本刀を製造することができるのだ。

 また記事は、焼き入れ工程や「研ぎ」の工程についても紹介したうえで、日本刀はただの刃物ではなく、もはや火と鋼と水による芸術作品であるとの見方を示している。芸術とは「技術や想像力を美しいと感じるものの制作に用いること」だ。日本刀の場合、材料の精製時点から研ぎに至るすべての工程において非常に高度な技術力を要し、どの工程においても強靭な精神力や集中力、豊富な経験を要する。日本刀に芸術としての美しさを感じるのは、核兵器のような大量殺戮兵器と違い、武士が命がけで生きた時代の死生観が反映されているからかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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