中国当局が「増えぬ出産」に危機感、「法定産休」が最大で180日に

中国当局が「増えぬ出産」に危機感、「法定産休」が最大で180日に
中国で31カ所ある「省クラス行政区画(以下、省)」のうち12カ所が、女性の出産に対して政府として保証する「産休」期間を延長した。最も長い福建省では最大で180日間。配偶者の男性に認められる「付き添い産休」は最大で25日間だ。(イメージ写真提供:(C)Rafael Ben-ARI/123RF.COM)(サーチナ)
 中国共産党機関紙「人民日報」系のニュースサイト「人民網」によると、中国で31カ所ある「省クラス行政区画(以下、省)」のうち12カ所が、女性の出産に対して政府として保証する「産休」期間を延長した。最も長い福建省では最大で180日間。配偶者の男性に認められる「付き添い産休」は最大で25日間だ。

 同措置の背景には、当局の当初思惑通りに出生数が増えるめどが立っていないことがある。中国では長年に渡って実施した厳格な産児制限、いわゆる「一人っ子政策」により、急速な高齢化の進行、労働人口の減少という弊害が顕著になった。そのため2016年冒頭までに、夫婦が届け出をすれば2人目の子の出産を認めることにした。

 しかし、届け出をする夫婦は予想より大幅に少ない状態だ。政府は2050年までに出現する労働人口は3000万人文が増加すると主張していたが、人口学者の多くは「3000万人増加には、はるかに届かない」と見ている。

 中国では夫婦共働きが一般的であり、多くの女性は「出産は仕事に影響する」と考えていることが、出生数の伸び悩みに直結しているとされる。「産休」の延長は、「出産しやすい環境」を整備する意味がある。

 「産休」は省ごとに定められている。これまでに改定を発表した省で、最も長く定めた福建省の場合には158-180日間だ。山西、安徽、江西、山東、四川の各省と寧夏回族自治区では158日間だ。天津市や浙江省など最も短い省でも128日間と、4カ月以上を認めた。

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